社会的インパクト投資とは?その1
おはようございます!
気づけば月曜日ですね。
以前のブログでも何度か登場した「社会的インパクト投資」について本日はお話したいと思います。
Impact Investmentと英語では呼ばれるのですが、名前の通り、社会にインパクトを与える事業への投資、です。
Global Impact Investing Network(GIIN)によると、
“財務的リターンと並行して、社会的・環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資である。投資の選定にあたり、財務的評価のみではなく、社会的評価を加えた指標で判断することにより、投資における社会性と経済性を両立させようとするものである。”
ということです。
領域は多岐にわたり、マイクロファイナンスや再生可能エネルギー、医療や教育などが例として挙げられます。
そもそもは2013年のG8サミットでイギリスのキャメロン前首相の呼びかけによって始まったのがきっかけとされています。
国内では日本財団が民間代表として、また外務省が政府代表としてG8社会的インパクト投資タスクフォースに参加しています。
その下部組織としてG8社会的インパクト投資タスクフォース国内諮問委員会が発足され、国内の著名な機関、企業、学問といった分野からメンバーが構成されています。
ヨーロッパでは1971年にはオランダのTriodosトリオドス銀行の基となる財団が設立されていて、もっとも古い発祥と言われています。
このトリオドス銀行は倫理的銀行Ethical Bankと呼ばれ、預金者の資金を、社会的事業を実施する企業にしか融資をしないというポリシーを掲げています。
(必ず銀行である必要はないものの、著者もこれに近いものを将来やりたいと思っています。)
日本国内の背景として、
・社会保障費の増加
・社会構造の格差拡大
・災害への対策
といったものがあります。
このような分野や、他の社会課題を投資で解決するのが、社会的インパクト投資です。
国内の市場規模は2014年には169億円だったのが、2016年には337億円と約2倍に成長しています!
国内プレーヤーのトップ5の内訳は
1日本政策金融公庫ソーシャルビジネス支援 170億円
2市民エネルギーファンド 39億円
3ミュージックセキュリティーズ株式会社 38億円
4公益財団法人三菱商事復興支援財団 20億円
5五常・アンド・カンパニー株式会社 20億円
となっています。
(参考:日本における社会的インパクト投資の現状2016)
なおいくつかある課題の中でも、今後は潜在的な資金提供者の数を増やしていくことが日本国内では求められます。
・1兆2000億円の寄付市場(2013年)
・コーポレートソーシャルベンチャーキャピタル
・政府
以上のプレーヤーが重要と言われています。
(参考:日本における社会的投資の最前線)
今回は概要だけですが、今後少しずつ深く掘り下げていきます!