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カンボジア銀行業界概要その1

おはようございます!

前回はカンボジアのマイクロファイナンス業界についてだったので、本日は同国の銀行業界についてお話したいと思います。
さて、中央銀行(NBC)の2016年のレポートでは、37の商業銀行と、15の特別銀行があるとお伝えしました。
いつも通り簡単なデータから。

商業銀行全体の融資残高
54,780,333,000,000 リエル
桁が若干多いですね笑 一応ドルにすると135億ドルです。(1ドル=4,000リエルで計算)

融資残高トップ5は
1.アクレダ銀行 (筆頭株主は三井住友銀行、その他ゴールドマンサックスや世銀グループからも出資を受けている。同国内ではぶっちぎりトップの銀行。カンボジア全土に約250の支店、最近はモバイル決済にも注力)
27.5億ドル

2.カナディア銀行(市内中心部の大型の不動産開発をバリバリ行う銀行)
20億ドル

3.カンボジアパブリック銀行(マレーシアPublic Bank系列)
10億ドル

4.ABA銀行(National Bank of Canadaが所有、最近はネットバンキングとマイクロローンに注力。著者も個人的に注目しています) 7.75億ドル

5.サタパナ銀行(マルハングループが買収、全国に約150の支店を持つ)
6.25億ドル

なんとトップ5行で業界全体の50%のシェアを占めていました!

業界全体の・・
預金者:300万人(前年度比13%プラス)
借り手:746万人(前年度比46%プラス)
平均ROE:10%
不良債権率:2.4% (マイクロファイナンスのほうが低いです)

以上ざっくりですが業界概要でした!
カンボジアの銀行はいろいろ新しい取り組みを始めているので、また取り上げたいと思います。

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