アルメニアのマイクロファイナンス業界概要
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さて馴染みのないアルメニアですが、マイクロファイナンス業界は農家の支援を中心に発展をしています。今回国内トップのマイクロファイナンス機関2社からお話を聞くことができたので、その紹介をしたいと思います。
まず同国ではマイクロファイナンス機関をUniversal Credit Organisationと呼びます。
国全体では現在35の機関があり、主に農家向けの個人融資をしています。
融資金額は1,000−2,000ドルが多く、低額は無担保、大きい金額だと保証人をつけるパターンが多いそうです。
貸出金利は年間24%の上限金利が設定されていますが、実効金利に上限はないので、各マイクロファイナンス機関は手数料を上乗せして、合計で20後半から40%程度の金利としているようです。
(カンボジアは平均3,000ドル程度で、ほぼすべて不動産担保融資、上限金利は年18%です)
不良債権率はばらつきがあるものの、お話を聞いた最大手の2社では、それぞれ0.8%と2.3%でした。
またアルメニアもカンボジアと同様にテクノロジーの活用が始まっており、ローンの返済を町中にある端末で行うことができます。
端末では携帯電話のチャージ(日本の電子マネーのようにチャージするプリペイドが一般的です)やその他の支払いにも使えます。
他にも、融資担当者がタブレットを持参することで、借り手の情報を入力、その場で本部に送信することができるなど、各機関でそれぞれオペレーション改善に努めているようでした。
業界内の競争は年々激しくなっているらしく、近年は特に銀行による少額融資が増えているようです。これはカンボジア、ジョージアでも起きている現象で、差別化戦略が求められています。
国・地域ごとにマイクロファイナンス業界に特徴があり、現場で活躍する方々から直接お話を聞けて、充実した渡航となりました。今後も海外から生情報を発信していきます!