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2019.10.24
ブログ, モンゴル

モンゴルについて教えていただきました(インタビュー記事)

「モンゴル農家さん応援ファンド1号」は満額成立をもって募集終了となりました。投資してくださった投資家の皆さま、ありがとうございました。

ネクストシフトの本社がある鳥取県。実は鳥取県鳥取市にある鳥取城北高等学校は相撲の強豪校として知られており、今年の国体では少年の部で団体優勝を飾りました。この相撲部にはモンゴルからの留学生が多く所属しており、指導もモンゴルから来られたガントゥクス先生が担当されています。

この度、モンゴルについて教えていただくべく、ガントゥクス先生にインタビューをお願いしてお話をお聞きしてきました。ファンドコンテンツページにも書けなかったことが沢山ありましたので、ぜひご一読ください。

【インタビュー概要】
語り手:レンツェンドルジ ガントゥクスさん、ご夫人のナラントヤさん
聞き手:ネクストシフト営業部 田中、北野
日時:2019年9月12日(木)
場所:鳥取城北高等学校


(お話してくださったガントゥクス先生)

・ガントゥクスさんが日本にこられたきっかけは?
>ガントゥクスさん
子供の頃からモンゴルでレスリングやモンゴル相撲の格闘技をやっていました。出身であるモンゴルのトゥブ県と鳥取県は姉妹都市で、当時15歳だった私は鳥取城北高校相撲部の監督に相撲の実力を評価頂き、日本での留学を勧められたのがはじまりです。2000年のことです。私は六人兄弟の末っ子で、経済的にも決して裕福な環境ではなく、自分が相撲の世界で成功して両親に恩返ししたいとの思いも強かったです。そこから20年間日本に住んでいます。日本に行くことはお母さんが大反対でした。ただお父さんは「自分がやりたいと思うなら行ってこい」と言ってくれました。

>ナラントヤさん
モンゴル人はみんな親思いです。家族で助け合っていて、子供自身も「自分が成長して大人になったら両親に恩返ししたい」と多くの人がそう考えています。お母さんが反対したのは、当時モンゴルから日本に行く人なんてほとんどいなかったので、情報もほとんどなく、日本のイメージもそこまでありませんでした。きっとどんなところに住むのか、どんな物を食べるのか、色々と不安だったと思います。

・ナラントヤさんが日本にこられたきっかけは?
>ナラントヤさん
私が日本に来たのは2008年です。今年で11年目になります。日本に来た当初は京都の日本語学校に通っていました。大学院に進学することも考えていましたが、旦那と出会ったことをきっかけに、卒業後に鳥取に来ました。初めはとても不安な気持ちが強かったですが、いまはすごく住みやすいと感じています。ゴミも少なく、空気はきれいです。モンゴルも田舎の方はとても空気がよく、良い環境ですが、私が大学で通っていたウランバートルなどの都会の方は人も多くそこまで環境は良くありません。出身はエルデネトという街で、日本でいうところの京都のような場所です。空気も綺麗で人も少ないです。モンゴルの中でもロシア文化が浸透していた場所で昔から海外の文化には馴染みがありました。私の叔父が日本に留学していた事もあり、日本に対して親近感がありました。

・モンゴルの皆さんは日本に対してどんなイメージを持っていますか?
>ナラントヤさん
とても親日だと思います。日本人というとフレンドリーに接してくれます(笑)。日本はいろんなサポートをしてくれるという気持ちがあるため、日本に対しては強い信頼感を持っています。

>ガントゥクスさん
2001、2002年あたりから日本のODAの影響で、日本に対する信頼感が特に強くなっているように思います。綺麗な橋や道も日本人が作ってくれ、とても友好的なイメージがあります。

・日常の中で日本人に対して身近に感じることはありますか?
>ナラントヤさん
例えば、私の場合は高校生の頃、日本人のJICAの方にバトミントンを教わりました。多くの人がそれぞれ何かしらの形で身近に感じていると思います。

>ガントゥクスさん
私の場合は、当時、大先輩である旭鷲山や旭天鵬が大相撲で人気があり、子供の頃から日本に行けば幸せになれるという漠然としたイメージを持っていました。

・今のモンゴルにおけるビジネス環境についてはどう感じておられますか?
>ガントゥクスさん
今モンゴルは地域によってはとても発展してきています。勢いがありビジネスチャンスも多くあります。毎年モンゴルに帰りますが、その度に街が見違えるように変わっています。

>ナラントヤさん
またここ数年、モンゴルから海外に留学に行って、帰ってこられる方が多くおり、健康や食事面の生活スタイルについても、海外文化の影響を受け、大きく変わってきています。例えば食事面だと、昔は、馬鈴薯、玉葱、ニンニクが中心でしたが、最近はたくさんの野菜が海外の大企業によって作られ、多くの人が買うようになってきています。ただモンゴルは夏が短く冬は長いため、野菜作りに適した環境ではありません。それでも自分たちで野菜を作りたいと思う方も多く、ビニールハウスなどを活用して野菜作りをしています。たとえ高価でも子供のために添加物のない自国の方々が作った野菜を食べさせてあげたいため、高価であっても買う人も増えてきています。

>ガントゥクスさん
人間も街も変わってきています。

・今どんなビジネスに勢いがありますか?
>ナラントヤさん
金、銀、銅など多岐にわたり、海外に多く輸出しています。モンゴル自体は人口が300万人しかいません。

>ガントゥクスさん
あとあまり日本では知られていませんが、モンゴルは草原がとても広大で、星が本当に綺麗なので、キャンプがとても楽しめ、観光業がさかんです。そのためヨーロッパなどから、キャンプやツーリング目的でモンゴルに旅行にくる若者も多いです。旅行会社でもたくさんのアウトドアのツアーも組まれています。 あとは先程お話した果物や野菜でしょうか。ただモンゴルは自国で野菜を作るのが難しいため、先程お話したように、やはり海外の企業が作った野菜が中心になっています。

・モンゴルで農業に従事されているのはどういった方ですか?
>ナラントヤさん
共働きで、夫婦のどちらかが農業をされている方が多いという印象があります。気候の関係もあり、1年中野菜がとれるわけではないため日本のように専業で農業に従事することは難しいためです。それでも売り上げを上げるために、秋に収穫した馬鈴薯や人参を保存し、冬になったら少し高くして売るなどして生活をしています。そうすると季節によって食卓に並ぶ食材も偏ります。

>ガントゥクスさん
日本のお米は本当に美味しいです。モンゴルのスーパーにも売っています。私はモンゴルの人みんなに日本のお米で作ったおにぎりを食べてもらいたいと思っています。ただやはり高価ですし、モンゴルの環境で日本のようなお米を作るのは難しいです。

>ナラントヤさん
昔は小麦がメインでした。私が小さい頃は、お米は時々しか食べませんでした。小麦で作った餃子や、小籠包、うどんのようなものが日本では馴染み深いでしょうか。きし麺のようなものもあります。

・私たちネクストシフトはモンゴルの農家の方に融資をしていますが、農家の皆さんにとって10万円などの融資があることは嬉しいことですか?
>ガントゥクスさん
とても嬉しいことだと思います。例えば融資を受けることができれば、これまで水を使い手で洗っていた馬鈴薯も、機械で早く洗うことができます。モンゴルでは手作業でしている方も多いです。また広い土地を歩いて移動していたのを車で移動することができます。ビニールハウスを買うことができれば、朝晩の冷え込みが激しく、気温差が激しいモンゴルで安定して野菜を収穫できることができます。中には雪が降ってしまい収穫が全てなくなる方もいます。そんな多くの人達にとっては本当に助かると思います。

>ナラントヤさん
モンゴルで農家さんは今まだ少ないですが、今後増えてくると思います。野菜を食べる習慣が増えてきたので、今後今以上に需要が増えると思います。また国内で野菜を作るということを国としても応援しています。農家をはじめる際に国からローンやリースを受けることもできますが、本当に融資を必要としている人達にゆき届いていないです。そういった方はたくさんいます。思いを持って事業をしたいと願っている人に対してお金が届いていないです。

>ガントゥクスさん
また融資を受ける条件がともて厳しいです。特に初めて事業をされる方はとてもハードルが高いです。そういった強い思いを持ち、融資を受けることのできない人たちが受けられる機会があればものすごく頑張れると思います。たくさんの人の希望になります。

・最後に一言お願いします 
>ガントゥクスさん
今、モンゴルは、街自体は変わっていますが、国民の生活はそこまで大きく変わっていないです。あなた方、日本の皆さんが今頑張ろうとしていることはとても嬉しいです。ただあなた方の融資先である金融機関が本当に必要な人に、必要なお金が行き届いているかしっかりと確認して欲しいです。あなた方にとって、融資先であるモンゴル金融機関を見極めることが最も大切だと思います。私達夫婦は日本での生活が長いからこそモンゴルのために何かしたい思いが強いです。恩返しをしたいと思っています。そういった意味ではあなた方と同じです。

(以上)

雄己 北野

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