フィリピンのフィンテック紹介その2 貧困層向けオンライン融資
おはようございます!
3月23日にオープンしたネクストシフトファンドですが、日々多くのお客様に口座を開設して頂いております。
第2号ファンドのカンボジアマイクロファイナンスファンド2号の募集は間もなく開始となります!
これから口座開設という方は、こちらよりお願い致します。
さてマニラ2日目は現地のフィンテックスタートアップに会ってきました。
その1では学生ローンのP2Pレンディングを紹介しましたが、今回は貧困層向けのオンライン融資を行うTalaです。
Talaは2011年アメリカで創業されたスタートアップで、現在はケニア、タンザニア、インド、メキシコ、フィリピンに進出しており、すでに150万人のユーザーが全5カ国にいるそうです。
スマホで顧客の融資審査をし、ローンまで完結する、個人的に一番興味のあるビジネスモデルです。
カンボジアにはまだ存在しませんが、決済でデータを集めている企業がそのうち始めてしまうのではと思っています・・。
さてそんなTalaですが、進出している5カ国は貧困層が多いながらも、スマホ保有率が高いという特徴があります。
Talaは20ドルから200ドル、平均借入期間は約1か月の消費性融資、いわゆるキャッシュローンを提供しています。
金利は月利11%と一見暴利ですが、フィリピンの他のキャッシュローンは日利1%なので、比べるとだいぶ低いようです。
資金用とは事故、病気、災害時の緊急用で、これまで貧困層はこのような資金アクセスがありませんでした。かつクレジットヒストリーがなかったので、金融機関の相手にもされていませんでした。
Talaの最大の強みはアプリをダウンロードして15分で借入金を手にすることが出来るスピードです。
アプリでは必要事項を記入後、スマホに入っている連絡先やメッセージから顧客のクレジットスコアを算定します。
それから身分証明を撮影、提出すると、あっという間に融資可能金額が表示、となります。
その後近くのキオスク(サリサリストアと呼ばれるそこらじゅうにあるコンビニのような小売店)で引き出す、といった流れです。
気になる貸倒れ率は8%。フィリピンのマイクロファイナンス業界の平均と同じです。
クレジットスコアはまともに出せているのかと思っていたので、衝撃でした。
また融資申請の承認率はもちろん100%ではなく、詐欺などの事例もあるそうです。
これらは機械学習によって精度を上げていると聞きました。ただただすごい・・。
驚きの連続でしたが、一番のサプライズは共通の知人がいたということでした。
小さな世界です。