フィリピンのフィンテック紹介その1学生ローンのP2Pレンディング
おはようございます!
3月23日にオープンしたネクストシフトファンドですが、日々多くのお客様に口座を開設して頂いております。
第2号ファンドのカンボジアマイクロファイナンスファンド2号の募集は間もなく開始となります!
これから口座開設という方は、こちらよりお願い致します。
さてマニラ2日目は現地のフィンテックスタートアップに会ってきました。
1社目は学生ローンのP2Pレンディングをする2016年創業のInvestedというスタートアップです。
Ideaspaceと呼ばれるインキュベーターが運営するシェアオフィスに入居していました。
フィリピンで大学進学した学生と、運用したい投資家を結ぶプラットフォームを運営しています。
同国の年間の学費は平均で1,200ドル程度かかり、40%の高校生が学費を理由に大学進学を諦める、あるいは進学後に中退すると言われています。
政府の奨学金、マイクロファイナンス機関、闇金業者などのローンでは金額、支払スケジュール、金利、担保などの条件がどれも学生に合わないケースが目立ち、そこで投資家とのマッチングプラットフォームにより学生により返済しやすいスキームをつくったそうです。
Investedでは現在3,4回生を70名を対象に平均700ドルから1,500ドルの無担保融資を実施します。
今は投資家とのP2Pのマッチングプラットフォームですが、もうすぐ貸金業登録が完了するので、自分たちで財団や企業から調達した資金で直接貸付を行う予定だそうです。
支払は卒業後で、金利は月利1.7から2.9%、卒業前でも金利だけは先に親が返済することは可能です。
特徴は融資審査が電話の面談を除きすべてオンラインで完結する点です。
借入金は提携銀行のキャッシュカードを利用し、ATMで引き出せ、返済時も口座引き落としだそうです。
融資を実行したあとには、金融教育のプログラムを実施し、リテラシー向上に努めています。
現在70人の顧客のうち12人が卒業、うち7人は完済しているそうです。
気になるマネタイズですが、
・ローン金額に対し20%のサービスフィー(ちょっと高いですね・・)
・P2Pの場合は金利収入を投資家と折半
今後は他団体の奨学金の管理や、企業の採用支援などにも広げるようです。
アメリカやイギリスではInvestedのような学生ローンのP2Pが増えていました。
次回はフィリピンでオンライン融資を実施するフィンテックの紹介をします!