完全保存版!フンセンファミリーの総資産は〇〇億ドル!
おはようございます!
東南アジアで最長の期間、国のトップとして動いているのが、ご存じフンセン首相です。
なんと1970年後半のポルポト政権終了後から実質的国のリーダー、また1985年からは首相を務めています。
昨今では来年の総選挙に向けて、言論の弾圧や野党党首逮捕など、少しピリピリしてきている状況です。
そんなカンボジアの首相ですが、公式の給料は1,150ドルと報じられております。
カンボジア人の30-40代のマネージャークラスや、日本人の現地採用の給料と同額程度です。
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なわけがない!!
というわけで、フンセン首相のお金事情について調べました。
昨年の情報になりますが、フンセンファミリーの資産、関連する企業をプノンペンポストが大暴露していたので、本日はぜひそれを皆様と共有したいと思います。
(この記事が来年の選挙前に削除されてもおかしくないと個人的に思っているので、消される前に日本語にしておきます)
――ここから
フンセンファミリーのビジネス帝国の内側
この家族だけで、国内に少なくても114の関連企業を所有し、主にエネルギー、通信、鉱物、輸出入があり、18の産業分野において27の家族親戚がなんと、、、2億ドル(!!)以上の株式を所有している。
暴露レポート ホスタイル・テイクオーバーではこの数字は氷山の一角に過ぎないとされており、名義貸し等を活用して、実際の資産総額を隠していると述べている。
本件はフンセンの個人資産の情報というだけではなく、カンボジアの公的、民間企業両方の独占が、フンセンが国すべてをコントロールする結果をもたらす。
同レポートによると、17の輸出入、10の金融系、10のサービス・エンターテイメント系、8の観光と小売、7の建設・不動産が内訳となっている。
114社のうち、103はフンセンファミリーが会長、取締役あるいは25%以上の株を所有するとされる。
アップル、キャノン、LG、レノボといった海外ブランドもフンセンファミリーとつながりがあるとされ、同国でビジネスをするための外国資本流入への主なゲートキーパーとされている。
ネスカフェゴールド、Kleenexティッシュ、Durexコンドームはフンセンの妹と関連する会社を通して輸入される。
その妹はAttwoodという会社とも関連しており、同社はウィスキーのジョニーウォーカーやヘネシー、コロナビールの独占契約を持っている。
というわけでここで関係図です。
この図ではフンセンファミリーの総資産が5億から10億ドル!に達するとあります。
奥さんのラニーはカンボジア赤十字のトップ、同団体はフンセンの政党と関係がある。
娘のマナがバイヨンラジオとテレビ、最大の通信キャリアMetfoneの親会社のViettelグループの株6%所有(=4,400万ドル相当)。
また二人の娘の片方はOrkide Villaという160ヘクタールの巨大不動産開発も手掛ける(どちらかは確認できておりません。こちらはOrkideの関係者からのヒアリングです。)
長男は政治家で、妻のチャンモニーは映画館のLegend CinimaとLGショップと関連あり。
次男マニットは軍隊に所属しながらカンボジア電力の取締役を務める。なお同国では軍隊が民間企業への介入をすることは違法。
他にも天然資源や砂採掘、カジノや経済特区まで手掛けている。
国際NGOのトランスペアレンシーインターナショナルによると、同国は公的団体、特に司法制度については東南アジアで最も腐敗しているとされ、世界銀行のビジネスのしやすさランキングでは189か国中172位にランクインした。
――ここまで
プノンペンでロールスロイスといった高級車をよく見かけますが、どのような人間が運転しているのか、少しイメージができました。笑
もちろん土地成金の方も多いですし、少数は実業で成功されている方のは事実です。
政治も民間も抑えているフンセン首相ですが、来年の選挙結果次第ではこのビジネス帝国にも変化があるかもしれません。
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永野 雄太
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