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カンボジア銀行・マイクロファイナンス業界概要

おはようございます!

やっとブログのタイトルらしい内容に入っていきたいと思います。

本日はカンボジアの銀行・マイクロファイナンス業界の概要についてです。

 

ここでクイズです!日本において、現在銀行免許を持っている金融機関数はいくつでしょうか?

・・・

・・・・・

正解は195行です!
(金融庁ホームページより、平成29年4月現在)

ではカンボジアはいくつあるのでしょうか?

なんと・・・293行もあります!

1,500万人の小さな国に300近くの金融機関があるなんて、驚きです。

同国では、カンボジア国立銀行(National Bank of Cambodia,以下NBC)が日本でいう日本銀行に当たります。

NBCは毎年Annual reportと呼ばれる年次報告を出すのですが、こちらで詳細が確認できます。
(Supervision Annual repoortと呼ばれる、金融機関の監督レポートで、中央銀行そのものの報告はまた別にあります)

ちなみにNBCはこんな外観。

派手なピンクでとってもかわいらしい建物です。笑

カンボジアにおいて銀行業をするには、NBCの事業免許(ライセンス)が必要になります。

この認可を受けている行数が293行なのです。(2016年)

日本と違っていくつか種類があるので、さらっと紹介します。

上記イメージは2016年のNBCレポートの図を著者が独自に日本語訳したものになります。

 

カッコ内数字は機関数です。

銀行とマイクロファイナンス機関(以下MFI)がいわゆる金融機関になります。

名称の解説を簡単にすると、
商業銀行・・・預金・融資・為替のすべてが出来る金融機関
特別銀行(特殊銀行)・・・上記のうち一つできる機関、とされていますが、定義づけが曖昧です。実際送金業者最大手のWing、あるいは日系でクレジットカード発行を始めたイオンも特別銀行になっています。
マイクロファイナンス機関・・・融資専門のノンバンク。うちトップ7行は預金受入可能。数百ドルから数千ドルのローンがメイン。
クレジットオペレーター・・・主に農村で見られるノンバンク。マイクロファイナンスよりもさらに少額。
サードパーティープロセッサー・・・送金業者など。
のようになります。

 

それぞれ商業銀行、特別銀行、MFIの融資額の制限に今のところ上限はないので、商業銀行がマイクロローンを実施したり、MFIが数万ドルのローンを実施することもしばしばあります。

またクレジットオペレーターは小さな組織が多いので、一般的には商業銀行、特別銀行、MFIが金融機関として認識されているようです。

それでも100以上、、もはや乱立状態なのでしょうか?
上記のそれぞれには、法定最低資本金が設定されています。
これも今度お話します。

 

では気になる業界全体の融資残高合計の推移ですが、驚異的な伸びになります。

 

なお預金も10%から30%の増加を毎年見せています。

とはいえ、カンボジアの多くの方々がまだ金融サービスを十分に活用できていません。

それについては次回のブログに記載します!

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